Niterói

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西へ傾き始めた日の光を受けて水面はキラキラと輝いている。フェリーはグアナバラ湾を対岸のニテロイへ向かって進んでいく。相変わらず空には雲ひとつなく、澄みきった青が広がっている。セントロの街並みがどんどん小さくなる。右手にはポンジアスーカル、その遥か向こうでは空の青を背にしたキリスト像が大きく腕を広げている。

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キリスト像はリオのどこにいてもたいていすぐに見つけられる。言い替えれば、あの場所からもこちらが見えると言うことになる。つまり、キリスト像は本当にリオの街を見守っているのだ。

フェリーを降りるとセントロと違って、どこか来たことのあるような雰囲気が漂っていた。この場所には比較的裕福な層が多く住んでいるからだということが、街並みと人々の様子からすぐにわかった。

グアナバラ湾にせり出した岸のはしに建つニテロイ現代美術館は、鬼才の建築家ニーマイヤー氏の最高傑作といわれている。UFOのようにも見えるし、巨大な果物盆にも見えるが実は花をデフォルメしているという。いずれにしても地震の多い日本ではまずあり得ない形をしている。建物の入り口へ続く長く緩やかなスロープは真っ赤に塗られ、お客を迎え入れるレッドカーペットといった趣だ。思わずカメラを構えるが、そう簡単にはフレームに収まりきらないユニークな佇まいに舌打ちしたい気持ちになる。建築家はきっと、してやったりという顔をしているのだろう。

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それにしてもスケールが大きい。
巨大UFOといい、絶壁に聳え立つキリスト像といい、スケールが大きい。大胆な発想とそれを実行する行動力には圧巻される。この力強い生命力とあふれる躍動感はどこからやってくるのだろうか。

ちなみに円盤部分外壁の傾斜は湾の向こうにそびえるポンジアスーカルの斜面と並行する角度で作られているという。どうでもいいといえばどうでもいい全く実用性のない細部へのこのようなこだわりは、ブラジル気質を物語っているのかもしれない。
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※写真の左側に小さく写っている小山がポンジアスーカル、向かい合うように右側に見えるのがコルコバードの丘、小さいキリスト像を見つけられますか?

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